野辺山ウルトラレポート~S本さん編3/3~


今日は、全然脈絡ないですが、藤枝陶芸センターへ陶芸体験に行ってきました。電動ろくろで、お茶碗二つを制作。iPhoneのステージ照明モードで撮れば、それっぽく見えますね。2ヶ月後に焼き上がりが完成するということなので、今から楽しみです。卓球教室だけじゃなくて、陶芸教室にも通っちゃおうかな(笑)



さてさて、お待たせしました。S本さんの野辺山ウルトラレポート、いよいよ今回が完結編。100キロの部の半分まで来たところで脚が攣りだし、残り半分の50キロのコースを脚攣りとなんとか折り合いをつけながら90キロまできたところまでお伝えしました。残り10キロ、なんとか制限時間内にゴールすることができたのでしょうか?それでは、完結編、とくとご覧ください。










野辺山ウルトラレポート3/3



93キロ地点。ずっと私を引っ張ってくれたT子さんは、きっとゴールできなくても私と一緒に走るつもりなんだとなんとなく感じていました。 


「このままだと共倒れになるから、私の事は気にせず先に行って」 


ここまで一緒に頑張ってきたけど、とにかく彼女だけでもゴールしてほしい。 T子さんのためにはもちろん、私達のゴールを信じて応援してくれたみんなのためにもゴールしてほしい。私の想いを感じとってくれたT子さんの姿がどんどん小さくなりました。


「私はもう無理かもしれない。」


でもここでゆっくりでも走れればギリ間に合うかも。ここまで来て完走できないなんて悲しすぎる。 いろんな思いが交差しながらレタス畑を見ながらとぼとぼ歩いていました。 そこへNちゃんの、いい女風のかっこいい車に乗った応援団が「T子~がんばれ~」と叫んでくれた。 故障しながら果敢に野辺山に立ち向かった仲間や、走り終えたのに懸命にサポートしてくれる仲間がいる。朝早くから応援に来てくれたり、メッセージをくれた仲間がいる。


「頑張らなきゃ。」


でも足がしんどくてうまく走ることができない。 どんどん小さくなるT子さんの姿。 ごめんね。ずっと励ましてくれて一緒に走っていたのに。一緒にゴールできなくてほんとごめん。 自分が情けなくて。


「私ってこんな根性なしだったのか...」


ゴール会場の賑やかな会場を後にあと5キロ。 そこへ頭にガチャピンとムックを付けたNべんさんが登場。 膝が痛いのに自分も42キロ走ってきたのにずっと声掛けしてくれて、最後まで一緒に並走してくれた。嬉しくて感謝の気持ちで胸がいっぱいになる。


「さあ、行くよ。間に合うから」

「キロ7で行けば間に合うから」


普段だったらキロ7なんて楽勝なのに走れない。今の私は走っては歩きが精いっぱい。残り2キロ。もう完走は無理だ。 「最後まで走るよ、頑張れ」 でもそれに応えられない私。ゴール近く、私のゴール姿を見届けるからねと言って待っていてくれた清水のラン友さんからの声援。 嬉しさと申し訳なさで泣きそうになる。 そしてゲートが見えてきた。時間内に完走していないのに、1人真ん中でゴールまで走らせてもらいました。



「18秒前にゴールした6年前の奇跡は起きなかった。」


ゴールテープがない現実。ゲートを通った先には走ろう会の仲間達が迎えてくれました。苦しかった100キロに一礼して私の旅は終わりました。


「完走したかった。」


もう一人のT子さんはゴールしたと聞き、本当にホッとしました。初100キロ完走おめでとう。 彼女が一緒にいなかったら、きっと私は100キロ走りきることはできなかったと思う。本当にありがとう。


 

同じ目標に向かって一緒に頑張れる仲間がいてくれて、本当に心強かったです。 沢山の仲間に応援してもらい支えられ、走ることができました。 感謝の言葉しか見つかりません。


「本当にありがとうございました」


一緒に練習して切磋琢磨して走ってくれたラン友さん達。 野辺山は終わっちゃったけど、これからも一緒に楽しみながら頑張りましょ。 完走はできなかったけど、野辺山に未練なし。 また観光でヨーグルトの入ったソフトクリーム食べに行きます。





~終わり~






うわ~、ゴールにたどり着けたのに、タイムオーバーでしたか、残念!でも、この難コース100キロを走り切れたなんてすごいです!情報によれば、走ろう会で100キロの部完走できたのはT子さんと、ゼッケン見せれば温泉に無料で入れるからと走りながら3つの温泉入って景色を楽しんで全エイド制覇して10時間切ってゴール(走ってた時間は実質8時間17分!)した異次元ランナーのヨネちゃんの二人だけだったもようです(゚д゚)!



ということで、S本さん、野辺山への想いのぎっしりつまった投稿ありがとうございました。他の野辺山参戦のみなさんの投稿も、心よりお待ちしております。あ~、それにしても今週末の用宗漁港まつりが中止になっちゃって、マジほんとやれやれですわ。このぽっかり空いた心のすきま、どうやって埋めたらいいんでしょう、そんなのみんな、うそっぱちやー(TT)




(KBT)

静岡走ろう会

1975年発足の静岡のランニングクラブ。 現「静岡マラソン」の前身となる「駿府マラソン」を立ち上げた歴史あるクラブです。 現在の会員数143名。月2回の練習会に加え、年数回マイクロバスをチャーターしてマラソンツアーを実施しています。 新規会員、募集中。まずは一度、体験参加してみませんか?

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