NAHAマラソン走ってきました~1/2~


12月3日開催されたNAHAマラソンで初マラソンをみごと完走されたのりべんさんから、投稿をいただきました。うら若きミッシーさまほどではありませんが、文字数3,833字もの大作でしたので、3回に分けようかと思いましたが、なかなか緊迫感迫る読み応えのある文章でしたので、本日・明日の2回に分けてお送りします。写真が4枚しかないとのことで、編集でいつものように写真をパラグラフごとに入れてしまうとさらに長くなってしまいますので、最低限の写真のみ入れさせていただき、本文メインで勝負させていただきます(勝負ではないな)。では、さっそくのりべんさん、前半のレポートお願いします✋






NAHAマラソン走ってきました1/2



いつか私もフルマラソンを走りたい。そう思ったのは2019年、友人に無理矢理誘われて参加した沖縄マラソンの10キロレースの時だった。当時は体も今より10キロくらい重く、少し走ると心拍は170を超えてゼイゼイする状態だった。そんな私が今回、念願の那覇でデビュー戦を迎えることとなった。



1.準備編(3ヶ月前)


(編集注:2023年6月25日平澤観音にて)


大事なデビュー戦、やるからには納得のいく走りをしたい。サブ4は無理でもサブ4.5には行きたい。そう思った私は3ヶ月前の9月から那覇を意識した練習を始め、とにかく坂道とロング走に対する抵抗を無くそうと、平日に平澤観音と浅間坂道ダッシュを、週末は可能な限り30キロ以上のロングを取り入れることにした。そして2ヶ月はこれを実践した。


しかしスタートダッシュが早すぎた。2ヶ月経過するとガス欠になり、緊張の糸がぷつっと切れてしまった。ここでやった40キロ走は撃沈。20キロ過ぎから体が重くなって足が動かず、グタグタになった。


この失敗はその後頭を離れず、残り1ヶ月、何をしたらいいのか全くわからなくなってしまった。もっと走り込むべきなのか、気にせず調整していけばいいのか、気持ちが空回りして食生活も乱れ、たまにドカ食いして体重も増えてしまう。早く那覇を走ってこのストレス状態から逃れたかった。



2.直前編(3日前)



レースは12月3日の日曜だったが、職場の慰安旅行を兼ねたので沖縄には11月30日に入った。もともとサプリに興味はなかったが、女子部の仲間の話を参考に、那覇ではソーキそばエイドがあっても手を出さず、エネルギー補給はサプリですると心に決め、モルテン、ヴェスパ、メダリスト、アミノバイタルに塩ジェル等々を10数種類買い揃え、何を持って走るか直前まで悩むと思ってそれらすべてを荷物に詰めた。


Tシャツは走ろう会のコバルトブルーと決めていたが、短パンとタイツは決め手に欠いてそれぞれ2着、テーピングやサポーターも直前のジョグ用も含めてかなりの量を荷物に積めた。機内に預けるバックの重さは行きから17kgを超えていた。


那覇に入ると、前々日に最後のジョグをやって前日にガーミンの電池を補充。そこで青くなった。ガーミンの充電ケーブルがない。バックに入れた記憶もない。電池残量は既に30%を切っている。これでは最後まで持たない。途中のペース配分がわからない。


あわてて女子部にLINEすると、りさっちが沖縄のガーミン取扱店リストを送ってくれた。そこで片っ端から電話してケーブルの取扱いがないか聞いた。しかし私のモデルは少し前の235J、悉く在庫がないと言われたが、唯一、特例で、店頭に来てくれれば充電しますと言ってくれた店が見つかった。一緒に移動していた友人とその子供には申し訳なかったが、その日は観光を諦めて店に向かい、店頭で待つこと1時間半、100%まで充電して電源を落とした。



3.当日朝編


(編集注:2022年大会Gブロック)


当日、朝5時前に起きるとスパムおにぎりを食べ、モルテン300を飲み始めた。2時間前までに少しずつゆっくり飲めと書いてある。これを実践していると6時回ったころからお腹がギュルギュルなりだした。緊張のせいか、慣れないモルテンのせいか、朝から下痢だ。


女子部にLINEすると、アリーが「下痢は出し尽くせば問題ない」と背中を押してくれた。私もそう思い、ホテルを出るまで、そして会場について荷物を預けるまで、何度も何度もトイレに行って身軽になった。


会場は各ブロックが鉄の策で囲まれており、柵の入口に門番がいた。私はGブロックだったが、8時を回ると既にブロックに並んでいる人がいたので私も荷物を預け、少しでも前からスタートできるようにGブロックの前から4列目くらいに並んだ。


8時半になり、スタートまで30分ですというアナウンス。既に後方は動く隙間もないくらいに人が詰まっている。ここでアミノバイタルを飲むとまたお腹がギュルギュルなり出した。「これはまずい。ここでブロックを抜けたらこの位置には戻れない」と思ったけれどギュルギュルは加速していく。「これはダメだ。スタートしてから行くくらいなら今行っとくか」と心を決め、人込みをかき分けてブロックの最後尾にある門から外に出ると、最寄りの仮設トイレに駆け込んだ。とりあえずまた身軽になった。


よかったーと思ってGブロックに戻ると門番が立ちはだかり、この時間はもうブロックには入れません。最後尾について下さいと言われた。「うそでしょー」と思ってさっきまでGブロックの最前列に近いところに並んでいたこと、トイレに抜けただけということを訴えたけど、規則ですからと全く聞き入れてもらえない。周囲を見ると、同じようにブロックからはじき出された人が数人うろうろしている。その人たちは、最後尾が通り過ぎると門が開くのでそれまでここで待っているという。仕方なく、私も諦めてその場で最後尾が通り過ぎるのを待つことに。


その後、スタートの号砲が鳴り、最後尾が通り過ぎるまでにトイレに行くこと3回、多分、全て出尽くした。そのおかげでレース中のトイレロスはなく、不幸と思った出来事が実は超幸いだった。



~つづく~





え~、お食事中の方、大変失礼いたしました(笑) でも、わかるな~、これ。僕も大会前だというのに、前日飲みすぎて、アレがアレしてアレに何回も行くこと多数です。え~、これから初フルに挑戦するみなさん、大会本番に新しいジェルを試すのでなく、事前の30キロ走とかで試してから本番に臨んだ方が賢明ということを、身を挺して教えていただきましたね(^^) ということで、つづきは明日アップします。果たして、どんなレースになったんでしょうか!お楽しみに✋


(KBT)

静岡走ろう会

1975年発足の静岡のランニングクラブ。 現「静岡マラソン」の前身となる「駿府マラソン」を立ち上げた歴史あるクラブです。 現在の会員数140名。月2回の練習会に加え、年数回マイクロバスをチャーターしてマラソンツアーを実施しています。 新規会員、募集中。まずは一度、体験参加してみませんか?

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