京都マラソン参戦記 1/2

昨日家に帰ると、ふじえだマラソンのナンバーカードが届いていました。比較的早めにエントリーしたこともあり、2ケタしかも切りがいいナンバーで、なんか招待選手みたい!今回は走ろう会からも多数エントリーしてますので、参加される会員のみなさん、当日はどうぞよろしくお願いいたします。

さて、去る2月19日に開催された京都マラソンに参戦したM-shitaさんから投稿をいただきました。身体の不調を抱えながら挑んだ京都マラソン完走記。一気に掲載しようか迷ったのですが、今日明日の2回に分けてお送りすることにしました。では、どうぞご覧ください。





京都マラソン参戦記 1/2


自己ベスト2時間55分31秒を記録した京都マラソン2020から3年。

まさか自分の身体がここまで激変しているとは当時の自分は思いもよらなかっただろう。原因不明の右半身の痺れを発症し1年余り、遠征前の2月17日金曜日セカンドオピニオンとして訪れた病院で最初に診断を受けた病名とそれは変わらないものであった。しかしようやく病名も確定し、自分としては向き合う覚悟も出来、気持ち的にはある種すっきりした気持ちとなった。

【京都マラソン前日のパークランにて】


今回、京都マラソンを出場するにあたってはかなりの葛藤があった。昨年しまだ大井川マラソンを何とか完走し、京都マラソンの2000人の追加募集があることを知り、しまだ完走の高揚感が冷めあがらない中で11月1日にエントリー。その時は、多少体調も回復しているだろう位の楽観的な状況であったが、いよいよ大会も差し迫る2月初旬、明らかに昨年よりも出来ないことが増えており、練習も平均月間走行距離67.2キロととてもフルを走り切れる状態ではなかった。

【大井川マラソン2022ゴールにて】


常識的にはDNSを選択するのが当然な流れであったが、来年今と同様のパフォーマンスが出来る保証もなく、身体が動く内に何とか思い出の京都をもう一度走りたいという気持ちが強くなった。そして、とにかくスタートラインにはつき、行けるところまで行ってみようということで気持ちの折り合いをつけることとなった。

大会当日。3年前と同じ小雨模様。前回はこの雨も湿気があって呼吸がしやすくて良いコンディションとポジティブに捉えることが出来たが今回は、そうは感じることが出来なかった。スタートブロックも後方からのスタートにしようか悩んだが、恐らく最後となるであろう最前列Sブロックから出走することにした。

今回はとりあえず行けるとこまでキロ6ペースを刻みサブ5が出来れば上出来との目標を立てていた。号砲から一気にS、Aブロックの波に飲み込まれ、自然とペースが上がるが上がってもキロ5‘30が精一杯。嵐山渡月橋に向けて足を進める。今回は楽しむこともメインであったため、レース中の写真もたくさん撮ろうと決めていた。

途中、フルマラソン150戦を東京で達成しようとしている会員のS村先生と遭遇。「こんなにアップダウン多い大会でしたっけ」などと談笑しながら、およそ10キロ弱並走させていただいたが、徐々に背中が遠くなっていった。


~つづく~




原稿を読んで浮かんだ言葉は、まさしく身体と心との「格闘」。先日読んだ『シティ・マラソンズ』の「金色の風」(近藤史恵)にこんな一節がありました。


「ふいに思った。走ることは祈りに似ている。身体の隅々まで酸素を行き渡らせて、身体を透明にして、祈る。」(P.211)



ということで、果たして祈りは通じ、ゴールまでの遠い遠い道のりをみごと完走することができたんでしょうか? つづきは明日掲載させていただきます。お楽しみに✋


(KBT)

静岡走ろう会

1975年発足の静岡のランニングクラブ。 現「静岡マラソン」の前身となる「駿府マラソン」を立ち上げた歴史あるクラブです。 現在の会員数141名。月2回の練習会に加え、年数回マイクロバスをチャーターしてマラソンツアーを実施しています。 新規会員、募集中。まずは一度、体験参加してみませんか?

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