1月30日、木曜日。まだ、下りの階段には苦労してます。左膝の腸脛靭帯も、両足のハムストリングスも日常には戻っていない、レースから4日目。でも、走りたくてウズウズしているので、今日はこのあとジョグしてきたいと思います。
ということで、昨日のつづき。
10キロ~20キロ。
身体が温まってきて、なんだか気持ちよく走れている。でも!そういえば、いつもこの区間で「今日は調子がいい」と勘違いしてペースが上がり、後半失速するパターンが多い。さいたま国際での35キロ過ぎのグダグダを思い出し、ここは「気持ちよく走れる世界」をできるだけ遠ざけて、キロ5分で「後半に脚を残せ」と自分に言い聞かせる。
なんとか、高揚感をやり過ごして、キロ5分前後をキープしたあと、やってきました、
中間地点。
ここまで抑えめに走ってきたからなのかどうかわからないけど、(短期記憶障害を抱える)バン・デレンのように、ここまで走ってきたことを忘れて、
「今からハーフマラソンスタート!」
って、自分に暗示をかけることができた。
でも25キロを過ぎた頃、やっぱり膝の外側の痛みと内側の違和感。いやいや、気のせい、気のせい。外側は腸脛靭帯のマッサージでなんとかなるし、内側はMRIで異常がないことが確認できている。いやむしろMRIのマグネットパワーで完治しているのだと、科学的根拠なしに思い込む(笑)
25キロ~30キロで無意識にペースアップできていたものの、30キロ過ぎて徐々に身体の疲労度を感知した脳が、いろいろなシグナルを送ってくる。
でも、と僕は思う。そういえば例の本に書いてあった。エアロバイクをこぐ実験で、被験者に16ミリ秒の画像をサブリミナルで提示したところ、うれしそうな表情の画像を差し込んだほうが長くこぎ続けられたみたいなことが。だから、ポジティブな外部刺激だけを受け入れよう。
勝田全国マラソンは、太鼓やらブラスバンドやら声援やら応援が切れ目なくずっと続く。そして、少なくともその音が聞こえているときは、身体からのシグナルは忘れている。今日のテーマ「脳をだます」という点で、今日は40キロペース走と思い込むことにした。
35キロを通過して、「よし、もうあと5キロ、あとたった25分」。微妙なアップダウンが続く。
38キロ。「あと、もう2キロ」と、脳に刷り込む。
そして、ついに40キロの表示版を通過。
40キロ過ぎたら、残り2キロは高揚感で走り切れると思ったけど、それは浅はかだった。だまし続けてきた自分の身体と脳は正直な現状を吐露し、ペースダウン。すると、ネクスト%は、ボゴボゴ言い出し、シューズの反発を受け止める脚がもう残っていないことを実感。ネクスト%は、少なくともキロ5分以内で巡行していないと能力を発揮できないシューズなんだと思う。ボゴボゴしながら走るのはやめて、いったん立ち止まって呼吸を整えてから再度スピードアップするのを繰り返すこと3回。40キロ以降は、もう時計を見るのはやめてのゴール!
タイムを見て、びっくり!
僕の自己ベストは、6年前の静岡マラソンでのグロス3時間33分11秒、ネット3時間30分26秒なので、
55歳で自己ベスト!ネットながら、サブ3.5達成!
静岡走ろう会のLINEグループに、M-shitaさんがランナーズアップデートを見てくれていたとのコメントがあったので、結果を報告すると、たくさんの会員のみなさんから祝福のコメントいただいちゃいました(涙)一方、M-shimaさんからは、FBで「次はグロスで3.5出来るようにスタート前の方に並びましょうよ(^^)」と冷静なコメント(笑)
でも、思いもかけず、神さまからのプレゼントをいただきました。ゴール後倒れこんで見た空は、生涯忘れることはないでしょう。
今回ご一緒させていただいた僕を含めた7名中、自己ベスト3人、Tさんコースベスト、NORIさんシーズンベストということなので、コース・コンディションもよかったんだと思います。夕方からは、美酒を味わい、黄門様の前で、最後はみなさんこんな感じ(笑)
家に帰って、データを見てると、前回のさいたま国際に比べて、安定して走れていました。やっぱり、10キロ~20キロを抑えたのがよかったのかな。
12月のさいたま国際👇
今回の勝田マラソン👇
残った課題は38キロ以降も、ネクスト%の反発を受け止められるハムとお尻を鍛えることだと思います。ということで、「脳だまし作戦」見事に成功!「鎮痛剤ドーピング」とは早期に決別したいと思いますが、「ネクスト%攻略走法」は引き続き研究を続けたいと思います。
だらだらと余計なこと満載で4回に分けてお伝えしてきましたが、ここまでお読みいただきありがとうございました。NORIさんからも勝田参戦記をいただいていますので、後日アップさせていたきます。お楽しみに~✋
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