忍野トレイルの確報が入ってきました。なんとM-shitaさん、4時間2分47秒で部門9位！おめでとうございます！あと10分強縮めれば3位以内に入れるタイム。フルのサブ３、100Kのサブ9.5に続き、金字塔を打ち立てました。ぜひ祝賀会やりましょう、M-shitaさんのおごりで(^^)それにしても、どうやって走ると4時間で走れるんでしょうか？今度のトレラン企画で、ぜひ講習会をお願いします。
さて、大変長らくお待たせいたしました。Tさんの柴又100K、いよいよ完結編です。苦しんで苦しんでなんとかたどり着いた80キロ、ゴールまでの旅路をご覧ください。
【80.6キロ】
ドロップバックを受け取り、休憩用のブルーシートに倒れ込む。すぐ眠りに落ちてしまいそうで10秒程で起き上がった。ほんのわずかだが全身の力を抜けたことは大きかった。
ゆっくりと再スタートしながら、NORIさんとS村先生にメッセージを送る。目標より大分遅れるので先に帰っていて大丈夫なこと、腹痛でリタイアするかもしれないこと。
ここまでリタイアポイントを一度も探していない辺り、私の心は決まっていたのだと思う。それでも、大人な同志二人に弱音を吐いてみたかったのかもしれない。
【82キロ～91キロ】
吐き気が出てきて吐き気止めを飲む。頭がぼーっとしてきて視界が白く霞む。もうだめなのか。人には無理をしないでとよく言うが、今日の自分はどうだろう。倒れる前にはやめよう。迷惑がかかるし、アスファルトも痛そうだ。
飴やOS-1のおかげで視界は次第に元に戻った。が、今度は右足の股関節と膝がカクッと抜ける症状が出てきた。いつだったか経験したことのある症状。だましだましなら行けそうな気がする。腹痛の波が来る度少し歩いていたのに加え、足の症状が出ても歩くしかなく、歩きが増えてしまう。
そろそろヘッドライトを点ける時間だ。やはり今年も夜になってしまった。タイムリミットは大丈夫だろうか。
腹痛はいまだ続いている。91キロ地点で9回目のトイレにお世話になるつもりが、常設トイレにはシャッターが閉まっていた。そう言えば去年も同じミスをした。後9キロ、お腹よ持ちこたえて欲しい。
（大会HPより）
【92キロ～97キロ】
【98キロ～100キロ】
ゴールの明かりが見え始める。走り続けてよかった。正直ものすごく苦しかった。涙が溢れる。
99キロ
ゴールの歓声が大きくなる。沿道の人達が拍手といろんな言葉で迎えてくれる。
「お帰りなさい」「お疲れさま」「美しいですよ」汗と砂にまみれた私にはもったいない言葉。でも、そんな特別な時間も後わずかで終わってしまう。
100キロ
柴又の幻想的な提灯が照らすゴールゲートに駆け込んだ。安堵の笑顔だった。NORIさんとS村先生がゴールで待っていてくれた。仲間が見守ってくれたゴールは本当に嬉しく、二人の顔を見たら心底ほっと出来た。
13時間29分23秒
目標には届かなかったが、去年より13分程更新。でも何より完走出来たことが嬉しかった。もう100キロはこりごり。走り終わった直後はそう思った。でも今は…?
【あとがき】
長文にお付き合い頂きありがとうございました。走っていた時の気持ちや仲間への感謝を書き留めておきたくて今回も長くなりました。また、いつか柴又100Kに挑戦する方に何かの参考になればとも。
一緒に参加して頂いたNORIさん、S村先生本当にお世話になりました。応援してくださった皆様、長時間見守って頂きありがとうございました。皆様の応援が何より力となりました。
レース後、体脂肪が2%減少。人は意外と食べられなくても体脂肪で100キロ走れるものなんだな…と思いました(笑)
（おわり）
おおおお～、Tさん、腹痛と吐き気と強風を乗り越えての感動ゴール、おめでとうございます！すばらしい精神力、強靭な忍耐力、決して最後まであきらめなかった希望を持ち続けることのできたEQ力のなせる業です。
それにしても、胃腸薬とか吐き気止めとかOS-1とか持って走るんですね👀勉強になりました。パスツールでしたっけ？「幸運の女神は準備されたところにやってくる」って言ったのは。来年の忍野では、僕もちゃんといろいろ準備して臨みたいと思います（もし出ればですけど^^;）。
ということで、Tさん、100K完走＆自己ベスト更新本当におめでとうございます。「もう100キロはこりごり」なんちゃって言ってますが、わかってますよ、これで終わりでないことは（ウっシっシ）。そして、すばらしい投稿、ありがとうございました。なんか100K走った気分になれました。ぜひ、また投稿のほうも、よろしくお願いいたします。
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