先日図書館で借りた『極限力』。どうやらトップ選手は限界を超えると、違う世界へ行けるらしい。大阪出身の理学療法士で、2016・17スカイランナー・ジャパン・シリーズ完全優勝、2018UTMFのSTY優勝など輝かしい戦績を残している「ずーみん」こと吉住友里選手。
「走っていて、いきなり周りの音が消えるというか、自分だけみたいな感覚、スーッとこう静かになる感覚があるんです。ちょっと違う次元に言っているような感じ…。いままでしんどかったのに、いきなり研ぎ澄まされた感覚になり、めっちゃ楽になって、気持ちよく走れるんです。」(P.110)
そのずーみんが目の前に現れた大会、それが「第11回富士山原始林トレイルラン」。
僕にとっては、久しぶりの初参加大会。10年前に大会に出始めた頃は、わくわくしながら大会を選んであちこちの大会に出ていましたが、ここ数年はおきまりの大会で小さくまとまっていた僕。久しぶりにやや緊張しながら午前6時50分、元・精進湖小学校に到着。校庭には、「閉校記念碑」が建ってました。
受付をすませ、午前8時にロングコーススタート場所で開会式があるというので、行ってみることに。すでに、たくさんのランナーが整列して、大会をコーディネートしている福田立花さんが、マイクで会場を盛り上げていました。
ロングコースは、高低差500mの本格トレイル。最初の登り5キロが難所のようです。
しかし、そんなことは意にも介さず、午前8時、みなさん楽しそうにスターーート!いってらっしゃーい。
みなさんを見送り、午前9時10分ショート16.5キロ第1ウェイブスタートまで車に戻って待機。参加者もそれほど多くない大会なので、のんびりした雰囲気でした。
そうして、午前9時10分ショートコーススタート。ショートコースは高低差の少ない豊かな原始林を楽しく走るというコンセプト。
トレイルに入ると、お~確かに、どこか厳かな雰囲気。
前日の雨でところどころぬかるんではいるものの、前半は緩やかな登りを歩かず快適に走ることのできるコースです。忍野トレイルのように混み混みでないので、ほぼ単独走で、自然を楽しんでいたのですが、第2給水所の手前のやや急な登りで、小学生(しかもどう見ても低学年)に抜かれてしまいました。
急坂をひょいひょい登っている小学生(しかもどう見ても低学年)の背中を見ながら、ここでスイッチが入った僕だったのでした。
0コメント