☆星の郷野辺山高原ウルトラマラソン完走記3/3☆

昨日は飲酒量が多かったのか、食べたキュウリの量が少なかったのか、今朝はぼぉっとしながら、日経新聞を開くと、

「AI開発、サムスン急発進」

「トヨタ、配車大手グラブに1100億円出資」

「マイクロソフト、(ソースコードを技術者が共有できるサイトを運営する)ギットハブ買収」

「体操採点、AIの目。高速技、見逃さず」

なんともはや、デジタル関連の記事ばかり。そのうち、朝起きたらAIスピーカーで情報収集、自動運転で出社、会社ではAIが仕事するのを見守り、昼からデジタルバーでニューヨークの友人と日本酒で乾杯なんていう日が来るんでしょうか?

反面、こういう時代からこそ、仮想空間でなく、実際に体を動かし、自分の限界に挑戦し、あえて実体のある苦しみを味わうということが大切なのかも知れません。そういう意味では、野辺山ウルトラマラソンはその極致。さて、本当におまたせしました。M-shitaさんの投稿、いよいよ完結編です。昨日は、急坂を上り切り、標高1,620mの馬越峠に到達したところまでお伝えしています。ゴールまで残り21キロ、どんな風景だったんでしょうか?



頂上でお約束のウルトラ川柳を投稿し、ここからは一気に下り坂となる。

昨年はA野氏とキロ4分台で飛ばし、その後に大きな影響を与えた坂だ。しばらく進むとまた一行と合流することが出来、やや遅れ気味ながら85キロのエイドに到着。ここで明らかにペース走が厳しくなってきたため、列車を降りることにし、彼らを見送った。残り15キロ、努めてポジティブワードで気分を上げ、90キロ通過。更に坂道が続き、心が疲弊してきたところで、同郷の応援団が待ち構えていた。精神的に厳しい場所であったため、本当にありがたかった。

いよいよ残り10キロを切り、フィニッシュタイムが計算できる段階になってきた。これまでの順調なペース走が奏功し、目標の11時間切りまでおよそ1時間15分を残していた。

この先は、緩やかなアップダウンはあるものの、大きくタイムロスをするような区間ではない。キロ7分でもゴールが出来る。容赦なく照り付ける西日が体力を奪っていくが、エイド毎に水をかぶり、エアサロンパスをかけながら気持ちで足を進める。同行の彼女も目標を上方修正して11時間10分を切りたいと言い出し、ややペースが上がった。すると、先行していた一行の背中が大きくなってきた。そして遂に彼らの背中を捕らえる。これまでペースを刻んでいただいたので同時ゴールも頭をよぎったが、目標タイムが微妙な状況でもあったため、失礼して一気にパスし、いよいよ距離表示もカウントダウンとなった。

隣では激しい息遣いと涙をすするような声も聞こえてきた。沿道からの「おかえりなさい」の声に自分も泣きそうになる。そして最終コーナーを左に曲がり、西日に照らされたゴールゲートとレッドカーペットが目に入ってきた。アナウンスでは名前を呼んでくれている。沿道には友人たちも大きな声をかけてくれている。昨年はA野氏と手をつなぎ、号泣のゴールであったが、今年は充実感一杯でゴールテープを切ることとなった。

記録は10時間53分52秒。昨年より1時間近いベスト更新となった。ゴール後、ボランティアのみなさんからの惜しみない拍手とおめでとうの声が止まない。疲労困態した足を引きずりながら進み、本大会の冠である星に型取られた完走メダルを首かけられた瞬間、すべてが終わったんだと安堵したのであった。 


 やった~、ゴール!おめでとうございます!昨日までの原稿は、なんかちょっと余裕な感じでしたが、最後はさすがのM-shitaさんも苦しんでからの感動のゴール。これ、やっぱり充実感あるんでしょうね。そういえば、ラン仲間のI田君(静岡走ろう会入会決定)も、先日来の野辺山の記事を見て、興味ありありな感じでしたので、来年は参加者が増えるかも知れません。僕は遠慮しときますが^^;

ということで、M-shitaさん原稿、ありがとうございました。そして、10時間53分52秒の自己ベスト、おめでとうございます!

静岡走ろう会

1975年発足の静岡のランニングクラブ。 現「静岡マラソン」の前身となる「駿府マラソン」を立ち上げた歴史あるクラブです。 現在の会員数144名。月2回の練習会に加え、年数回マイクロバスをチャーターしてマラソンツアーを実施しています。 新規会員、募集中。まずは一度、体験参加してみませんか?

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