柴又100K~東京↔️埼玉↔️茨城の道(前編)

先日、NORIさんから柴又100Kの投稿をいただきましたが、同日、同じく柴又を走っていたTさんから今年も投稿をいただきました。同じコースを走っていても、見えた風景は一人ひとり違うもの。大会HPによれば、今大会の出走数1,990名、完走率69.2%。いわば、このレースには1,990のドラマがあったということですよね。


ということで、まえおきはこのくらいにして、そろそろTさんのドラマ、のぞいてみましょう!




本番10日前、以前このブログに載せてもらった去年の柴又レポートを読み返した。コース上で仲間に会ったこと、ゴールの感動、ランナーズハイ。不思議と辛かった思い出はよみがえってこなかった。今年はいったいどんなレースになるだろう。


2019年5月19日。朝3:15に起きると、

昨日までの右足の痛みが消えていた。今日は大丈夫かもしれない。5:20ホテルを出発、5:50会場に到着。


ついにこの日がやってきたのだ。スタート前にNORIさん、S村先生と記念撮影。仲間といると緊張がほぐれた。


【スタート~12キロ】

6:30、7:00と二人のスタートを見送り、7:10に私もスタート。今年も負けられない、そして焼ける訳にはいかないレースが始まった(ただ日焼したくないだけ)。


前半50キロまではエイド込み7分/㎞+10分、20分休憩。後半はエイド込み7分30秒/㎞+10分×2の休憩を見込んだ。


タイム12時間55分、20時5分ゴールが目標。


スタート前は曇っていたが、走り出すと晴れている時間の方が多くなってきた。足は重いが体調はいいので少し速いが6:10/㎞ぐらいで順調に走っていく。ただ、いつもより汗のかき方が激しい。2㎞毎にしっかり水分を採り、6㎞のエイドから水をかぶり始めた。今年は暑さ対策で開催時期が早められたが、暑さ慣れしていないことと、練習期間が足りなかったことが心配だった。


9キロ辺りで応援が盛り上がっていた。「カッコいいよ~」「女子がんばれ」「タイツ綺麗ですね」「かわいい~」100キロを走る女性の特権。1年に1回ぐらいはこんな言葉をもらったって許される。テンションの上がるひととき。全部タイツのことかもしれないことは置いておこう。


【13キロ~25キロ】

11キロの給水を終えた後からなんとなく感じていた下腹部の違和感がごまかしようのない痛みに変わった。13キロ…まだ始まったばかりだというのに。2年前、79.3キロでリタイアしたサロマ湖ウルトラマラソンがよみがえる。あの時も腹痛だった。完走は無理かもしれない。でも、とにかく調整してみよう。あまりの痛みにこの間の風景などはほとんど覚えていない。ともに走っている仲間のこと、GWの練習のことなどをひたすら考えていた。どうしても完走を喜び合いたい。 


【26キロ~39キロ】

徐々に体調が整ってきた。水分も採れるようになり、足取りもしっかりしてきた。スピードに乗って走れることが嬉しかった。気分も上がる。苦手な未舗装路も歩かず走った。38.8キロ私設エイドのエコ・スポいずみに無事たどり着く。去年も見た、洗面器いっぱいの水を頭からかけてもらう滝行が今年も行われていた。

(大会HPより)

今年の洗面器は小さめだ。去年より暑さがましということか。しっかりと日焼け止めを塗り直し、小さなシャリ型のおにぎりをひとつ食べて元気をもらい、次なるレストステーションを目指すことにする。 


~つづく~




う~む、暑さと腹痛との戦いでしたか…。でも、河川敷コースって辛いですよね、風景が単調だし。僕的には、しまだ大井川でもう満腹って感じなのに、それを12時間も続けるなんて、なんという忍耐力なんざましょ!


Tさんからは、このあと54キロまでの原稿をいただいているんですが、まさかのいわゆる「出し惜しみ」。続きは、後編と一緒にお送りしたいと思います。


ということで、レースはまだまだ続く。Tさん、後編ぜひよろしくお願いいたしま~す。

静岡走ろう会

1975年発足の静岡のランニングクラブ。 現「静岡マラソン」の前身となる「駿府マラソン」を立ち上げた歴史あるクラブです。 現在の会員数144名。月2回の練習会に加え、年数回マイクロバスをチャーターしてマラソンツアーを実施しています。 新規会員、募集中。まずは一度、体験参加してみませんか?

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